２１号
２１号
| 巻頭言：幸せを 広げましょう！ No１：真我を求めて No２：落ち込む日々から抜け出られた No３：汚染された雨に枯れてしまった菊 No４：すべての命とつながっている No５：三ヶ月目のプラスの変化 No６：もっと自分を信頼してだいじょうぶ No７：癒える |
| 巻頭言：幸せを 広げましょう！（手塚） |
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| 先日、二センチくらいのぺんぺん草が、白いかわいい花をいくつもつけて、早春の寒い風に吹かれているのを見つけました。「春が来たことをちゃんと知っていて偉いね」と、思わずしゃがみこんで声を掛けました。 自然の中で咲いている花たちや、鳥たちを見ていると、私たち人間が忘れてしまった力をちゃんとなくさずに持っていることに感動します。 たとえば、人生のいつの時期に、どういう花を咲かせるのか、どうしたら気持ちよく素のままの自分を表現できるのか、どうしたら幸せになれるのかなど。本当は人間も忘れているのではなく、ただ、心の深いところに閉じ込めて、ふたをしているだけなのですが。 地上のすべての生命は「それを創造した存在（意識）」に、肯定されているからこそ、生まれ、生かされています。そしてすべての生命は、その肯定の意識を命に組み込まれています。 組み込まれているものは、それだけではありません。 幸せに生きる知恵、生まれてきた意味を知り役目を果たしていく力、愛、癒す力、慈しみの心、等など書き切れないくらいたくさんです。 これらのすばらしいものを閉じ込めてしまうのはあまりにもったいない話しです。でも、現実にはそのことに気づかないで、自分を否定的にみて、「生きていく価値もない」などと悩んでいる人が多いのは、この真理を「教えられていない」ということがあると思います。 本来持っているものが開いてくると、充実感をもって、不安のない人生を生きることができるようになります。そして自分の生を肯定できれば、あらゆる生、あらゆる命を肯定できるし、周囲とも調和できるようになります。それは一人自分の幸せだけでなく、世界の平和につながる基本的な意識なのです。 「本来の自分」に出会い、感動を体験された方たちには、ぜひ、そのことを周囲の自己否定的な人たちに伝えていってほしいと思います。 |
| No１：真我を求めて--Ｎさん |
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| 今年はじめてテヅカジムに来た日、「瞑想はじめ」で心に浮かんだ２０００年の目標です。 １、 呼吸を深く大きく保ち、常に心と体をいじめることなく生活する。 ２、 内なる声に静かに耳を傾ける ３、 ありのままを受け入れる ４、 自分の存在を高く評価し、愛する 心のトレーニングに通い始めてちょうど一年が経ちました。始める一年前は、このような平和で力強い心持ちになれるとは思ってもみませんでした。 それまでの私は自分が本当に好きなことや嫌いなこと、やりたいことすら見失い、人間関係の些細なことに神経をすり減らし、自分を責め、時には自分以外に原因を押し付けようとあがき、暗闇の中を手探りではっていました。 「まず、腹式の深呼吸」 今までどれほど浅い呼吸をしていたか気づくところから私のトレーニングが始まりました。 深い呼吸ができると宇宙のエネルギーが流れ込んできて、本来の自分の姿が見え、すでに私は愛すべき存在だったのだと心の底から思うことができるようになりました。 昨年末には九年来勤めた会社を退職し、念願だった留学の準備も、一歩ずつ着着と進んでいます。 一年間に私に起きた劇的なまでの変化は、やはり、テヅカジムに通わなければなかったと思います。多謝。 |
| No２： 落ち込む日々から抜け出られた --Ｙさん |
| 私はフリーで英語の通訳をしていますが、仕事をしていく上での人間関係でストレスが溜まり、「もう仕事はできないかもしれない」と悩んでいるときに、手塚先生のワークショップに出会い、とてもラッキーでした。 ５年前にアメリカから帰ってきた時は自分に自信もあり、努力すればいい仕事が入ってくるようになると思っていました。ところがその自信がだんだんなくなってきて、不安ばっかり増えてしまいました。 英語そのものには自信はあるのですが、それだけではフリーでやるにはむずかしく、営業の能力が必要だったのです。その営業が私は下手で、おっとり構えている間に、仲間に横取りされてしまうということがよくあって、悔しい気持ちと、どうして私には営業能力がないのかと自分が情けなく、その度に落ち込んで、一人でめそめそしていました。そんなことが繰返されると、この先やっていくのは無理だという絶望感が大きくなって、よけいに仕事を取ることに積極的になれず、悪循環の中で悩んでいました。 たまにいい仕事が入るとまた元気になるのですが、常に安定した心で、自信をもって生きていたいし、もっと自分をアピールできる人間になりたいと思って、講座に参加し、そこで教わったことを真剣に実践しました。 まず自分の長所を見て、自分に優しい言葉を掛けたり、誉めたりすることを忘れないために、紙に書いて玄関に貼りました。 「私は通訳として充分な能力を持っ ている。 私の発音はきれいだ。 私の声はきれいだ。 私は誠実だ。 誠意をもって仕事をする。 努力家。 向上心がある。 人当たりがよい。 細やかな気遣いができる。 人に親切。 やさしい。 上品。 人の役に立てる人間だ。 笑顔がきれい。 （本当はもっともっとたくさん、書いて貼ってあるのですが、ここではこのくらいにします。）」 毎朝で掛ける時に、その紙を声を出して必ず読み、「今日もいい仕事ができるよ。うまくいくよ」と自分を励ましてから玄関を出ました。 帰ってくるとまた長所を読み「今日もほんとによくやったね。お疲れさま」と自分に優しい言葉を掛けてあげました。 ベッドに入るとまた一日の自分を振り返り、自分を誉めてあげました。 外に出かけない日も忘れずに実践しました。私自身、前に進むには、この方法を信じて、やるだけやってみるしかない、と思っていましたので、一日も欠かさず続けて二週間たち三週間たつうちに、だんだん気持ちが明るく、楽になっていくのが分かり、それを励みにして更に続けていました。 二ヶ月ぐらいするとなんであんなに落ち込んでいたのかと思うぐらい自信もいつのまにか取り戻していました。何かいやなことがあって、今までの癖が出そうになっても、自分の長所をすぐに思い浮かべ、教わった通り「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言い聞かせるようにしました。 はじめてから３〜４ヶ月後ぐらいに、仕事の売込みがサラッとできた時は本当に嬉しかったです。 結局、よく見せようとか、私はちょっと違うのよ、というような気持ちが強く、それが邪魔をして、自分をアピールできなかったんだと分かりました。手塚先生の話しでは、それだけではなく私の本来の「人とうまく関係を作る力や調和する力」が出てきたのだそうです 以前の自信が戻っただけでなく、勇気も出てきました。何か、肩の力も抜けたような気がします。 これからは、いつでも自分のよさをみながら、自分を信じ、この調子でやっていけばいいんだ、と思えることは私にとって、大きな財産です。 |
| No３：汚染された雨に枯れてしまった菊--（藤本） |
| 昨年の梅雨の頃、菊の挿し芽をした。毎年の行事なのだが、長かった雨が終わって晴天が続いても、なかなか例年のように伸びなかった。 それが夏になってようやくしっかりした根が張って、元気な緑が輝き出した。 しかし成長が遅い。毎日菊の葉にエネルギーを送っていた。話しかけもしていた。 ところがある日、一天にわかにかき曇って、すごい夕立が降ってきた。それ以来菊の成長は止まってしまった。止まっただけではない。下の方からとけはじめた。 ダイオキシンの雨だったのだろうか。毒の水を吸い上げるのだからとけて当然なのか、恐ろしさに身がふるえた。 残った緑の葉の上に一ミリほどの毛すじ様の黒いものが降ってくる。はじめのうちは手で払っていたが、危険を感じて水で洗い流すことにしたが取れにくい。結局、その黒いものが付いたところから色が変って葉が腐ってしまった。 下の方から枯れて、かろうじて上の方の緑が残ったものを雨のかからない場所に移したところ、どうにか生き残った。今、大切にしている。 前年まではこれほど雨が汚染されていなかった。何という速さで地球の汚染は進むものなのか、何とかしなくては、止めなくてはと、焦るような気持ちが出てしまう。 一人一人がどうしてもっと危機感を持たないのだろう。大自然を守り、地球の破壊を食い止める為に、英知の限りを尽くしてくださっている先覚者に続かなければと思う。 それにしても、政府はなぜダイオキシンが出るような物質を使うことを許しているのだろうか。ごみ処理の段階で出るに決まっているものを。 私にはさっぱり分からない。これが経済優先ということなのか。 毒を流された川は苦しいだろう。ダイオキシンをかぶったかわいそうな植物。このままいったら、地球は人間の暴力で破滅するのではないかと思ってしまう。 地球がなくなってしまったら、私は次にどの星に生まれてくるのだろう。 |
| No４：すべての命とつながっている--（藤本） |
| 白い光のかたまりがあって、 それがどんどん大きく広がっていく 気持ちのいいエネルギーを感じていると 人間も、動物も、鳥も魚も 植物も、鉱物も すべての命とつながっているという 意識が湧き起こった 命 命 命 私とは その中の命 宇宙生命だという意識もあふれ出てくる みんな同じ命を生きている その命の喜び もともと一つなのだ もともとつながっているのだ 宇宙と私 宇宙とみんなと 光 光 みんな光 なつかしいような いとしいような 優しく あたたかな心が広がった （九九年十一月瞑想会で） |
| No5：三ヶ月目のプラスの変化--Ｙさん |
| 藤本先生の教室に伺った時、心の落ち着きを感じました。その頃私は、夜はよく眠れない日が多く、日常の仕事も中途半端なことばかりで、精神的におかしくなっていました。 そんな私を見て Ｉ さんが誘ってくださったので、ついてきてとてもよかったと思っています。 すぐに体調はよくなり、頭痛もとれて、夜も眠れるようになりました。精神的にも落ち着きました。 三ヶ月たって、教室でプラスの変化を書いた時、次の事を書きました。 １、 今までだらだらやっていた家事が、きちっと午前中にまとまるようになりました。お父さんを出してから、さっさと片付け、掃除、洗濯、犬の散歩、とおもしろいほどかたずくようになりました。仕事の段取りが前よりちゃんとできるようになったのだと思います。 ２、 家の前のスーパーの買い物客が捨てていくレシートが、気になるので、捨てる箱を置いてもらうように頼んだのに改善されないので、それ以来、私が掃除をすればいいことだと気持ちをきり変えて、掃除をしています。 ３、 ちょっとした言葉のいきちがいで、一〜二年も口を利かなかった友達に、ごみ捨ての日に、ばったり会って、「おはよう」と声を掛けることができました。そしたら向こうも話しをしてきて、心のわだかまりが解けました。 ４、 家を直した時に出た古材を、夫が捨てられる大きさに鋸で切っていたので、私がそれを紐で結わいて片づけました。そしたら夫に「おまえ、手伝えといわれないのに珍しいことするな」と、ほめられました。今まで、そういう事を手伝ったことがなかったのですが、自然に手伝いたい気持ちになっていました。体調もよくなり、気持ちも前向きになってきたからだと思います。 ５、 腹式呼吸をするので、ウェストが細くなって、ズボンを直しました。嬉しいです。 いろいろいいことばかりで、本当によかったです。ありがとうございました。（藤本教室） |
| No６： もっと自分を信頼してだいじょうぶ--Ｔさん |
| 今年はじめての瞑想会で、「今年はもっと私の内なる光が表面化しますように」とお願いしました。 すると自分が光る真っ白いたまごになり、それから大きく強い白光につつまれました。かつては感じたことのない感覚だったのですが、それは内在する光だということに気づきました。 以前、神さま（＝宇宙の光）から「あなたは私たちの子どもですよ」というメッセージをいただいたことがあり、それを拠り所として「何があっても大丈夫」と確信していました。 しかし、私の体が小さく思えるほどの、想像だにしなかった力強い光が自分に内在していることを体感し、とても感激しています。 「もっともっと自分を頼っても大丈夫、もっと安心していいんだ」 という思いに私の意識はガラリと変りました。 今年はこのことを教えてくださったすべてに対し感謝しつつ、いつも念頭に置いていこうと思います。 |
| No７：癒える--Ｏさん |
| 痛かったろうな なんで折れたのか知らないけど いつまでも一緒にいると思っていた 片方の枝が折れた時 誰もいないところで ずいぶん泣いたんだろうな 後で考えてみると 自分がそう思っていただけで 大切なものは いつも共にいるとは誰も約束されていないんだ 雨が傷口を消毒してくれ 労るように風がそっと通り過ぎ やがて耐え切れないような痛みは なくなっていったよ 時々サイカチや蟻が来て 「これ何の跡かな」って呟いているけど 緑陰に隠れた昔の枝の跡は 離れてみると分からないでしょう 昔のことだからね |