６、失敗をした時 ▲ 「わたしは・ぼくは たいせつないのち」（手塚千砂子作・れんが書房新社）の中に次のようなフレーズがあります。 「わたしは・ぼくは／うまれたときから／ いいものを／たくさん／もっているから／ しっぱいしても／いいところは／なくならない／ おこられても／いいところは／なくならない」 この中の「失敗してもいいところはなくならない、怒られてもいいところはなくならない」というフレーズが、大人にも子どもに人気があります。「そうなんだぁ〜」と安心するようです。 ということは、裏を返せば、何か一つの失敗で、自分のすべての能力を否定してしまったり、何か一つのことで怒られると、自分のすべてを否定されたように受け取ってしまう人が多い、ということでしょう。 あなたが何回失敗しても、あなたの良さがなくなったり、減ってしまうということはないのです。「失敗してもいいところはなくならない」と言い聞かせ、「ほめ日記」を読みましょう。 失敗から私たちは多くのことを学び、成長していくのです。むしろ、いいところが増えていくのです！ 「これでまた一つ利口になれた」とポジティブに考え、人生を豊かにしていきましょう。 ７、ものごとを成功させたい時（新しいことにチャレンジしようとする時） ▲ 新しいことをはじめようとする時、ある程度不安がともなうのは当然のことです。日頃から自分のやることに自信を持っている人でも、初めてのことに向き合う時は、緊張したり、心配したりするものです。 あなたがもし、「自信がないのに、やらなければいけないこと」や、「自信はないけど、どうしてもやってみたいこと」があるとしたら、そしてそれを実行しようとする時、大きな不安がおそってきて逃げ出したい気持になったとしたら、まず、「不安になっている自分」を受け入れてあげましょう。 「不安になっている自分」を責めたり、「どうしよう、どうしよう」「やっぱり私にはむりだ」とマイナスの言葉を吐いていると、不安はますます大きくなり、どんどん自信がなくなっていきます。 「今、私が不安になっているのは普通のことだ」と言い聞かせ、ほめ日記を読み、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と気持を切り替えましょう。 自分を肯定し、「成功して、喜んでいる自分」をイメージしていると、前向きのエネルギーが少しずつ満ちて来て、ことがスムーズに運び、やがて成功へと道は開かれてくるでしょう。 「うまくいくかしら？？？」「失敗したらどうしよう？？？」と不安にとらわれていると、マイナスの思いのエネルギーで、よくない結果が実現するかもしれません。 でも「失敗しても何回でもやり直せる」ことも忘れないで下さい。あなたのいいところはなくならないのです。 ８、体調を崩した時 ▲ 心の強い人は、少々の病気やケガでガックリと落ち込むことはないでしょうが、ふだんから将来に不安を抱いていたり、生きていくのに自信がなかったりすると、ちょっと体調を悪くしても、悲観的になって、ものごとを悪い方へ悪い方へと考えてしまいます。心と体は一体のものですから、そういうことはよくあることです。 でも、体が弱っている上に、気持まで弱ってしまうと、細胞の働きがさらに悪くなって回復も長引いてしまいます。そんな時はあなたの「体の働き」をほめてあげましょう。（＜自分をほめる10項目＞の、「８、体の働きをほめる」を参考にして下さい） 体の細胞は、肯定的な言葉や思いのエネルギーを受けると活性化してきます。あなたに体内の変化がキャッチできなくても細胞の働きは良くなってきますし、あなたの心にちょっと気持のいい感覚が広がると思います。 仕事がたまってしまったり、日常的な用事がこなせなくても、病気の時や体調の悪い時は仕方がありません。イライラしないで、「元気になればちゃんとできるんだから心配しなくて大丈夫、体をはやく治そうね」と体に対してだけでなくあなた自身にもやさしく声を掛けてあげましょう。 くれぐれも「あぁ、やんなっちゃう」と、連発しないようにして下さいね。 ９、気力を出したい時 ▲ ものごとがうまく行かない、がんばっているのに認めてもらえない、いつまでも恋人ができない、毎日いやな仕事をやり続けている、毎日が楽しくない、などなど、気力がなくなってしまう状況は、いつでも私たちの人生に訪れてきます。 でも、そんなマイナスの訪問者にいつまでもかかわっていないで、気持ち良く肯定的に生きていくために、あなたは「自分をほめる技術」のレッスンをしているのですから「えらい！」ですね。今までのところをよく読んで、状況に応じて、ほめる言葉を探し、やさしく自分をリードしてあげてください。 ここでは、特に原因も見当たらないのに「気力が出てこない」というとき、どうしたらいいか、どうほめたらいいかを説明しましょう。 毎日特に楽しいわけじゃないけど、でも特別にいやなことがあったり、落ち込むようなことがあったわけではない、でも何もやる気が起きない。休みの日はついダラダラと過してしまう。家事がたまっているのに、たいしてオモシロクもないテレビをぼんやり見ていて、体を動かす気にならない。 こんな経験はあなたにもあると思います（私にもあります！）。 そういう時は体と心の疲労度をチェックしてみましょう。特に体のどこかが悪いということではなくても、毎日の疲労が回復されないままたまっていくと、からだ全体が重たくなってきて、気力が衰えてきます。精神的なことについても同じことが言えます。毎日がまんしている小さなストレスも、たまってくると体の働きを悪くするし、気持もイキイキ、ワクワクしなくなってきます。 「このくらいのことはたいしたことではない」と思っている疲れやストレスは、それがたまっていてもあまり自覚できないので、見逃されがちです。 自分の心と体をちゃんと見てあげないで、「いつもダラダラしていて、どうして私はこんなに怠けものなんだろう」「やろうと思うことがあるのに、ついゴロゴロしちゃって、私は意志が弱いんだ」などと、自分を責めている人がいますが、それではかわいそうですね。 気力がなくなっている時は、心身に気（生命エネルギー）が不足している状態です。つまり、パワーのある新しいエネルギーが満ちていない状態なので、それを入れてあげればいいのです。 そのためには自然のエネルギーが満ちている場所での休養、気分転換、そして栄養バランスのとれた食事が必要です。 海、山、森、高原、渓谷、、、大きな自然の中でゆっくりした時間をもつことで、あなたの心身は大地や樹木、水などのパワフルなエネルギーで満たされるでしょう。それだけでなく、大自然のあらゆる生命を育てている宇宙の生命エネルギーも、全身に浸透して、細胞が活性化してきます。 おいしいものを食べて、心も体も休養させて、そしてしっかりほめてあげましょう。 「心も体も大切にできる私って、賢いなぁ」 「毎日過酷な仕事に耐えていて、えらいね。今日はゆっくり休んで、エネルギーをいっぱいもらって帰ろうね」 「人生を大事にするために、思い切って気分転換を実践している私って、すばらしい」 等など。 もしもあなたが、人生に必要な休養を“ただの遊び”だと思って罪悪感をいだくとしたら、それはまさにエネルギー不足のせいだと思います。大地に寝転んだり、大きな木に抱きついたり、もっとたくさん自然と触れ合って、もっともっと自分を肯定しましょう。 ▲ （このページを読んで下さってありがとうございました。 またアクセスして下さい。） |
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